「ファイア・フロム・オーシャン」刊行

 はいはーい。
 というわけで刊行しました。現代架空戦記「ファイア・フロム・オーシャン」。




 今時現代架空戦記書くって時点で、すげえしんどかった……。

 だいたい今の世の中で架空戦記がほとんど流行らないのが、ものすごくよく分かった。

 まず現実のほうがずっと進んでしまうのね。だってこれ書いた直後、その日のうちにシリアを米海軍がCM(巡航ミサイル)で攻撃ですよ。もともとトランプ大統領がアメリカズファーストで選挙に勝った時点で書き始めたこの話けど、トランプいったいどっちなんだという。積極関与主義なのか孤立主義なのか、普通に考えたら激しく分からん。
 軍事的には積極関与していくのは公約だけども経済的には保護貿易するって、つじつまが合わないわけで、まあそのつじつまのあわなさがトランプらしいところではあるんだけど、かといってそこをちゃんと書くのはメチャメチャしんどいわけですよ。
 そして現実のほうが大きく動くので架空戦記としてはメチャメチャ書きにくい。だいたい架空戦記自身米ソ冷戦が前提だったみたいな話なので、こんな多極化した「国際戦国時代」を同時進行で書くなんて無理! 絶対無理!
 だって昨日の敵は今日の友ですよ。ロシアもアメリカもいったいどっちなんだ、という状態。書くとしたらたまったものではない。
 世の中ではもう敵すらどうなるかわかんないから、結局異世界にして自衛隊TUEEEEにするしかなかったんだろうな、と今更合点してたりするわけですよ。ためしてガッテン。
 でも、それをぐっと堪えて架空戦記にしました。ああ、しんどかった……。

 まあ、どうやってもフィクションにしかなりようがないので、フィクションとして読んでいただくしかないんですけどね。ただ何故に東芝かは読んだ上でお確かめいただければと。周り見てると東芝からの展開がいい感じにフックになってる気が少しします。

 あと戦争を書くってのはすごくしんどい。小競り合いだけでも本一冊にあまるのに国家間のガチの戦争ですよ。一体何文字書いたら終わるんだという話ですよ。今回これで書いたけど、書けなかった話がいっぱいあるのです。それはそれでサイドストーリーとして重ねていくしかなさそうです。うわあしんどそう。でもこれ、日本の首相官邸から見た話なんで、中国側から書いたり、日本の自衛隊の現場から書いたり、民間人の視点から書いたりと何度でもかけるけど、でもこれ現実が追い越しそうでキツい。というか追い越さないで一笑に付す感じになってくれれば私としては幸せなんですが。こんな話で私は予言者になるなんてまっぴらです。こういう衝突はないに限ります。でも9.11より前に高層建築に民航機がテロリストの操縦で突っ込むという自爆テロのこと書いちゃったもんなあ。こんなのヤダ……。

 あと、あとがきにも書いたけど、現在の日中の軍拡がヒドい。とくに中国は空母とともに毎年四隻イージス艦みたいな艦を建造してる。アホかと。そんなことやってたら国がもたんだろー。あんだけ経済がたがたなのに、いったい何やってるんだという。日本だって国内の経済問題キツいのに防衛費増やすしかなくなってるし。もうこんなばかげたチキンレース止めようよ……でも自分から止めることが出来ないのがチキンレースたる所以なんだよなあ。

 しかもどっちが勝とうとも悲惨な未来しかあり得ないのは目に見えてる。兵器を使うってそういうことですからね。それを書くこともまたしんどい。心を鬼にして書く必要がありました。疲れます……。たぶん書いてるとき、すごいきつい顔になってたと思います。だから他人のいるところではああいうシーンは書けない。
 それに悲惨なシーンを悲惨に書くってのはすごく難しい。でも他のメディアでは出来ないところもあるからやるしかない。でも中途半端が絶対に許されないものでもある。だから、これでも厳粛に書きました。


表紙はこんな。腰巻はつける主義。


挿絵はこんな。モデリングやり直したかったけどこれもキリが無いのであきらめた。


こんな話。

こういう話。

縦中横大活躍になる。
これは一太郎で指定しても結果BCCKSにEPUBインポートしたときに
反映されないことが判明。
ただBCCKSの一括編集で一気にできるので、
それはそれで効率化可能。

こんな漢字読めない、という中国の地名や艦名は、
一太郎の辞書にあれば一太郎のふりがなボタンの2クリックで
すぐルビが入る。
しかも一太郎で入れたルビはちゃんとEPUB経由で
BCCKSに渡せる。すごく便利。

作業関係はかなり洗練できたと思う。

 とはいえ、こんなしんどく書いても丸ごと陳腐化するのが架空戦記の恐ろしさ。そりゃみんな書きたがらないよなあ。
 でも、私が読みたかったので書くしかなかった。それしかなかった。

 これかもこの作中の事態の話、書くかも知れません。それにしても……しんどかったなあ……。

 というわけでこれも配本申請完了。プリントオンデマンドの紙版もあります。よろしく。

 というわけで刊行部数は四月七日時点でこんな。

 経過日数121日、ゴールまで262日
 BCCKS51冊(+1)、KDP16冊、パブー45冊
 合計112冊
 この企画の目標数36冊、達成冊数13冊、残り23冊。


 で、この4月7日、作業を終えた4月6日は私にとって特別な日です。
 敬愛する先輩作家を失った日です。

 先輩、まだ私、頑張ってます。ご照覧ください。
 私はこれでも、まだ頑張ります。

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